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【永野ギターリペアブログ】~アコギが弾きにくくて悩んでいる方へ~

皆さんこんにちは。ギターシニアアドバイザーの永野です。

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日々、接客をさせていただいていて、アコギの中でお客様の問い合わせが最も多いリペアの案件について解説をしていきたいと思います。
それは、高(げんこう)」という弾き心地やサウンドに直結する部分なんですね。


高(げんこう)とは!?

文字通りの高さのことです。厳密にはフレットの頂点からの底面の間隔のことを指します。




実際にわかりやすく画像でご説明します。
今から図解をさせていただくのはこういう状態であるということをご確認下さい。

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図で表してみますとこんな感じです。手書きなところが永野らしさです(笑)
このの隙間がです。

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高が高すぎると

この隙間は広ければ広い程、弾きづらくなります。を押さえるのにすごく力が必要になり、腕や指先が痛くなってしまいます。(そんなギターは嫌だ・・・)
おまけに音質も「モワモワ」とした抜けの悪いサウンドになってしまいます。

高が低すぎると

かといって低すぎると音がビりついてしまいます。ジリジリとノイズが鳴ったり、ヒドイ場合は音が「バスッ」と詰まってしまいます。

では、どんな状態が良いのか

上記から、音がビりつかないけど、できるだけ高が低い というのがプレイヤーにとって理想の状態と言えます。音質も適度に音抜けがよく、とても弾きやすい状態です。



現代の純国産ギターは高がギリギリまで低くされているので、弾き易いギターをお探しの方にはとてもおすすめです。
お値段は15万クラス~になりますがとても弾きやすく指もほとんど痛くなりません。
安価なギターはもともとの設定が高めで作られていて、無理に低く調整するとほとんどの場合、音がビビってしまいます。
ギターによってもどれだけ低く詰められるか が実は違うんですね。これはギターのクオリティによるところなので仕方ありません。

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ネックが反ってしまった場合

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少し大げさですが図解するとこんな感じです。よくある高が高い原因ナンバーワンがこのパターンですね。なんで反るの!?というご質問をお聞きすることもありますが、答えは至ってシンプルです。実は、アコギのの張力ってライトゲージのレギュラーチューニングで約70kgほどかかっているんですね(僕の体重より重いです)。それに加えて、木材は湿気、乾燥の影響だけでも多少変形するので無理もない話なんです。

もちろん、製作前から想定内のことですので修正ができるようにアコギ(フォークギター)にはトラスロッドというものが仕込まれています。
それを調整することで治るケースが多いです。(ひどい場合にはトラスロッドにも限界がある為、治せない場合もあります)




トップ板が膨れ上がってしまった場合

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古いギターは多くの場合がこうなっています。先程のお話の通り、大きな張力がかかっていることと、湿度の影響を受けることでこれもまた無理のない話なんです。
しかし、こちらには、トラスロッドのように調整するための機能がないことが厄介なんです。

対処法としては、が乗っかっている白い部分(サドル)を削って低くする、という方法があります。

サドルとはコレですね。(白い部分)

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こちらにもどこまで低くできるか は限界があります。かなり膨れてしまっている場合は、この手法では適正の高まで調整できないことが現実的に多いです。



サドルを削ると・・・
ご覧の通り、以前より低くなっています。

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ネック仕込み角度を変えた場合

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サドルを削らずして、かなり高を低くできますが、工賃が高額(10万円くらいします)になってしまいます。ですので、ビンテージギターなど、かなり高額なギターでない限りは基本的に施さない調整ですが、こういった手法もあります。
なぜ、そんなに高額になるか は、一度接着されたネックを取り外し、再調整するということが、かなり大掛かりで技術力も必要だからです。



え、そんなリペアが簡単にお安くできるギターが!?

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実は、テイラーのギターだと、そんなリペア(ネック仕込み角度を調整)が簡単にお安くできてしまいます(簡単と言ってもメーカーにしかできませんが)。理由は知ってびっくりかもしれませんが、テイラーのギターのネックは基本的に全てビス止めだからです。接着をしていないということですね。

実際にテイラーの研修に行かせていただいたときにリペアの一部始終を目の当たりにしました。
ネックが・・・・簡単に外れていました!(驚きです)
シムと呼ばれる薄い板をネックポケットに仕込んで角度を調整するそうです。
以上のことから、音の好みはあると思いますがテイラーのギターは長く使用したい方にオススメです。

今回のまとめ

いかがでしたか!?リペアには様々な原因とそれに見合った対処法があります。そういったことは、専門店にお任せするのがイチバンです!是非一度、当店にギターをお持ちしていただき、ご相談ください♪

ではまた、店頭にてお待ちしております!さようなら~!


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